8月11日にリリース予定の WordPress5.5 について、アップデートでの変更点をまとめていこうと思います。
5.5に関する詳しい内容については、WordPress公式のドキュメントをご参考ください。
WordPress 5.5 Development Cycle
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dev-notes : https://make.wordpress.org/core/tag/dev-notes+5-5/
field-guide : https://make.wordpress.org/core/2020/07/30/wordpress-5-5-field-guide/
ちなみに、このブログ記事に関する内容は以下のYouTube配信でも話していますので、ぜひそちらもご覧ください^^
今はただ雑に箇条書きしていますが、あとでちゃんと書きます!(たぶん)
目次
ブロックエディター上の変更点
使い勝手に関係する内容
- 全体的にデザインが一新されている
- ブロックアイコン
- ブロック選択したときの感じとか
- ブロックインサーターは、基本的に左側に固定して使うようになった。
- + ボタンでもこれまで通りブロックを追加できるが、使い勝手がかなり変わっている。
- / での呼び出しは相変わらず便利。
- ブロックカテゴリの変更
- 「一般ブロック」「フォーマット」「レイアウト要素」「ウィジェット」「埋め込み」 から、
- 「テキスト」「メディア」「デザイン」「ウィジェット」「埋め込み」へ。
- 「ブロックパターン機能」の追加
- 再利用ブロックの呼び出しはめちゃくちゃわかりやすくなった。(登録していないと出てこない)
- 新テキストフォーマット
- 下付き文字
- 上付き文字
- ツールバー関連
- 親ブロックの選択がより簡単に。
- ブロックの移動関連のボタンが変わった。
- 「変換」が上、「スタイル」が下に。
- 「スタイル」タブがデフォルトで開いた状態に変更。
- プレビューエリアも内部が色々変わっている。
- 長いコンテンツもちゃんと表示されるように。
- marginとかつけるとバグるので注意。
- アンカー属性がほとんど(全部?)のブロックで使用可能に。
- 画像ブロックでは、タイトル属性も。
- 新アクション
- 「コピー」ボタンが追加
- 「移動」ボタンが追加
- マルチブロックコントロール機能
- 複数のブロックに一括で「中央寄せ」などができるように。色の設定なども。
- ブロックディレクトリ機能
- まだインストールしていないブロックもインサーターから検索できるようになり、その場でブロックの追加(プラグインのインストール)ができる。
- デバイスサイズごとのプレビュー機能
- デスクトップ・タブレット・モバイルの3つのサイズを確認できる。
- ただ、メディアクエリが効かないのでなんの意味があるのか不明。 おそらく方法はあるけれど、まだその方法を見つけられていないです...
- カスタムフィールドが開いていると潰れるので注意。
- 実際の表示側をプレビュー表示しようと思うと、Preview in new tab をクリックしないといけなくなった。
- コードビューが広く、見やすくなった
ブロックごとの新機能
- 段落・見出しブロック
- 行間をブロックごとに設定できるように。
- ※
add_theme_support( 'custom-line-height' );
必要
- 画像ブロック
- 画像の切り抜きが可能に。
- アスペクト比の調整やズーム・回転・位置の調整ができるように...。
- カバーブロック
- コンテンツの位置を調節できるように
- 最低限維持する高さの単位がpx以外も使えるようになった
- ※
add_theme_support( 'custom-units', 'px', 'vh', 'vw' );
みたいにする
- グループブロック
- 背景色でグラデーションを選べるようになった
- カラムブロック
- 初期設置時のパターンが数値でも表記されてよりわかりやすくなった
- 背景色にグラデーション選べるように
- ギャラリーブロック
- 各画像に「画像の置き換え」ボタンが追加されている
開発者向け
.is-root-container
が追加されている。.aligncenter
にclear: both;
が追加されている。- ::before、::afterに関する注意。
- ブロックのラッパーが消えたことで、pタグなどは margin auto で直接中央にきている。
- →
width: fit-content;
などを使ったスタイルが使えない。(float使えばいいんだけど。)
- →
- 「ブロックパターン機能」について
- コアの削除は1行で全部消せる
- 追加はPHPで簡単
- ブロックディレクトリ
テーマ・プラグインのアップデート関係
- 自動アップデート機能が追加された。
- Zipでの更新が可能に。 https://capitalp.jp/2020/07/10/wordpress-accepts-zip-update-after-11-years/
テーマ関係
詳細:https://make.wordpress.org/core/2020/07/30/themes-field-guide-wordpress-5-5/
- テーマのstyle.cssに記述しているRequiresWPやRequiresPHPが優先されるようになった?
- その要件を満たしていないとインストールできないようになった。(っぽい)
- get_the_archive_title() がなんか変わっている
開発関係
- CSS変数が使われ始めた。
- 画像のLazyload
- loading="lazy" が自動で追加されるように。
add_filter( 'wp_lazy_loading_enabled', '__return_false' );
でオフにすることも可能。 → 要確認
- コアサイトマップ(要確認)
- https://ドメイン/wp-sitemap.xml で確認できる。
- ただ、PHPのモジュールがないと動かない?
- 停止コード:add_filter( 'wp_sitemaps_enabled', '__return_false' );
- これに関連して、esc_xml() という関数も追加されている https://make.wordpress.org/core/2020/07/21/new-esc_xml-function-in-wordpress-5-5/
- jQueryについて
- 5.5では、現jQuery Migrate(新旧バージョン差異を解決するjQuery)を削除
- WordPress5.5~5.7までで段階的にようす見ながら変更していくらしい
get_template_part()
で引数を渡せるようになった- get_custom_logo() が変更
'unlink-homepage-logo'
パラメータが新規に追加されたりしている。(true にすると、ホームページへのリンクを出力しないっぽい?)'get_custom_logo_image_attributes'
というフックも新規追加された
- PHPMailer などのバージョンが更新
- PHPMailerの他、 SimplePie, Twemoji, Masonry, imagesLoaded, getID3, Moment.js, and clipboard.js などの外部モジュール?が更新されたらしい
- https://make.wordpress.org/core/2020/07/01/external-library-updates-in-wordpress-5-5-call-for-testing/
- REST API
- なんやいろいろ変わりまくってる
register_rest_route()
では'permission_callback'
の指定が必須に。- https://make.wordpress.org/core/2020/07/22/rest-api-changes-in-wordpress-5-5/
- Options, Meta APIs https://make.wordpress.org/core/2020/08/04/registering-default-values-for-meta-data/
- get_post_meta() でも受け取れるデフォルト値の設定が可能に、(以前はREST APIでしか取得できなかった)
- html5 サポートに
'navigation-widgets'
が追加され、アクセシビリティが考慮されたHTMLが出力できるようになった。- ただ、ブロックの方は変わらず...?
createInterpolateElement
関数が追加された(JS)- たぶん、PHPでいうところの sprintf みたいなことがJSでできるようになった。
- リダイレクト推測機能が細かく調整可能に(redirect_guess_404_permalink() にフックが追加された)
- パーマリンクを変更しても、いきなり 404 にしないで 投稿を探してくれる機能のこと。
- pre_redirect_guess_404_permalink : 独自のリダイレクトURLを返す
- strict_redirect_guess_404_permalink : 「厳密な」比較と「緩い」比較のどちらを使用してリダイレクトURLを推測するかを指定できる。 厳密にする:
add_filter( 'strict_redirect_guess_404_permalink', '__return_true' );
add_filter( 'do_redirect_guess_404_permalink', '__return_false' );
でこの機能を無効にできる。
PHPでの廃止事項
: https://make.wordpress.org/core/2020/07/14/php-related-improvements-changes-wordpress-5-5-edition/
- wp_unregister_GLOBALS()の廃止
- $HTTP_RAW_POST_DATAは非推奨
その他の更新
- デフォルトカテゴリーがカスタム投稿タイプでも設定できるようになった。 default_category_post_types フックでできる?
- デフォルトタームがそれぞれのタクソノミーで設定できるようになった。
- register_taxonomy() に
default_term
パラメータが追加? - データベースから「default_term_$taxonomy」で簡単に値を取得することもできるっぽい(wp-optionかな?)
- register_taxonomy() に
- locate_template() が テンプレートファイルが見つからない場合はfalseを返すようになった
- 名前の変更など
- blacklist → blocklist